評価 | ★★★★★★★★★★ |
2002年7月24日に発売したRIP SLYMEのメジャー2ndアルバム「TOKYO CLASSIC」です。
日本語ラップを聴き始めるきっかけとなった私にとっての最重要アルバムです。
このアルバムを再生するたびに日本語ラップと出会ってしまった中学時代の感覚を思い出すことができます。
TOKYO CLASSICの名の通りまさに名盤、クラシックですね。
日本語ラップとして初の100万枚出荷、日本レコード協会からミリオン認定された作品でもあります。
00年代はキャッチーであり万人受けする楽曲をリリースするアーティストは”リアルじゃない”と何かと批判されてしまう時期でした。
売れっ子だったRIP SLYMEもまさにその標的となっていましたが、私は今も昔も一貫してRIP SLYMEは日本語ラップの認知度を高めてくれた紛れもないHIPHOPアーティストだと思っています。
本アルバムがいかに素晴らしいかはたくさんの方がレビューしていると思いますので、まったく違う観点でいかにこの時期のRIP SLYMEに勢いがあったかを綴りたいと思います。
「TOKYO CLASSIC」リリースと同時期に、なんと1万3000人を無料招待する日本武道館でのライブの開催を発表しました。
日本語ラップとして初のミリオン、そして初の武道館ライブを無料招待で開催..スケールが違いすぎますね。
アルバム発売日が2002年7月24日、無料招待の武道館ライブがその2日後の2002年7月26日という凄まじいスピード感です。
ちなみに2002年07月26日は金曜日、ド平日です。
アルバムに応募URLと応募方法を記した紙が封入されていて、携帯電話でサイトにアクセスし応募することで2次元バーコードがメールで送られてくるという仕様だったようです。
当日は認証機にかざして入場するという完全ペーパーチケットレスのライブです。
2002年ですので当然スマートフォンなど存在せず、ガラケー時代にこの仕組みで武道館ライブを無料招待で見事に遣って退けるのは凄まじすぎますね。
また、アルバム発売日の2日後に武道館ライブという超タイトなスケジュールのため応募した先着1万3000人が当選する作りだったようです。
時間を区切り抽選する仕様にしていたら応募に間に合わなかったファンのクレーム対応や当選者の宿の予約など大変なことになっていたでしょうね..ナイスな判断です。
余談ですが、この実験的とも言える取り組みは三菱商事株式会社が提供するモバイルシンボルという認証&決済システムを利用したそうです。
アルバム発売から24時間で10万件以上のアクセスに耐え、前代未聞の1万3000人のQRコードを使った入場を14時から開始し2時間後の16時には開演する捌き具合い..。
決断したRIP SLYMEと株式会社ワーナーミュージックジャパン、大きな障害なくやってのけた三菱商事株式会社、ヤバすぎます。
そしてRIP SLYMEファンがQRコードチケットという当時なじみの薄いものを抵抗感なく受け入れられたということも忘れてはなりませんね。
ケータイは肌身離さず持っている、今も昔も変わりませんね。
..話が大きく逸れてしまったため終わりたいと思います。
- ~Introduction~ CHICKEN featuring Breakestra
- 💖By the Way
- 💖Tokyo Classic
- 💖楽園ベイベー (Album version)
- Case 1 STAND PLAY
- Case 2 MANNISH BOY
- 💖FUNKASTIC
- 奇跡の森 featuring Hirotaka Mori
- Case 3 スーマンシップDEモッコリ
- Case 4 Bring your style (夜の森)
- 💖One
- バンザイ
- 💖花火
- -Bonus track- FUNKASTIC (Breakestra Version)
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