かれこれ20年以上もの間、日本語ラップを聴き続けています。
きっかけは中学3年生の時にヤンチャな友人がカラオケで披露したRIP SLYMEの楽園ベイベーでした。
HIPHOPやラップの定義、韻すら知らないながらもこれはヤバい!と食らったことを今でも鮮明に覚えています。
消極的で恥ずかしがり屋の私と対極にある音楽に惹かれ、新星堂に駆け込み震える手でTOKYO CLASSICを購入しました。
初めて自らの意思で購入したCDです。
私の中学校ではRIP SLYMEがMVでツナギを着ているのを真似し、ツナギで登校する生徒達がいるほどに流行っていました。
気付けば私もRocawearのツナギを着て街に繰り出していました。
RIP SLYMEがきっかけで学生時代の親友ができました。
一緒にRIP SLYMEのライブをいくつも見に行き、カラオケでほぼリリックを暗記した状態でバースを蹴りあうなど日本語ラップにのめり込んでいく環境が揃っていました。
その後、KICK THE CAN CREWもイイよね、キングギドラの最終兵器がリアルだ、SOUL’d OUTのウェカピポがとにかくヤバい、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのNITRICHのマイクリレーがアツい、と恐らく同世代の日本語ラップにドはまりした大半のヘッズ達と同じ道を辿りました。
ブックオフやDISC UNION、DISC WAVE、レコファンに通いつめCDを買い漁りました。
そして自分でもラップがしてみたいと強く思うようになり、私の初期衝動であるRIP SLYMEと出会った4年後、私の音源が収録されたオムニバスCDをインディーズのレーベルからリリースすることができました。
毎月レギュラーのイベントに出演し、自分が主催したイベントに100名以上遊びに来てくれる、4年前の私には考えられない体験がそこにはありました。
少しでも興味を持ったら何事にもチャレンジしてみようという思考に変われた転換点です。
自分の殻を破ることができたのは紛れもなくRIP SLYMEとの出会いのおかげです。
青春真っ盛りの時期に日本語ラップと出会えて幸運でした。
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